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淡路五色浜・野島断層 兵庫県淡路市
淡路島への巡検。
西岸、瀬戸内海に面する五色浜では、直径5mm~1cmくらいの大きさで、いろいろな色をしたカラフルな玉砂利「五色石」がみられる。これらはほとんどがチャートで、装飾用の他に、江戸時代には火打石としても利用された。
五色石の産出源は、周囲の大阪層群と考えられている。大阪層群のレキ層が浸食され、小石が洗い出されたものと思われる。
五色石 色は赤・黒・茶・白など 五色浜背後の大阪層群の浸食崖 レキが多く混入 続いて、北淡震災記念公園内にある野島断層保存館へ。
1995年1月17日に発生した阪神淡路大震災(M7.2)の甚大な被害を、教訓とするため作られた記念館。
中でも、野島断層の変位をそのままに表すトレンチ断面は、地質に携わる者は必見。
野島断層 山側がズリ上がっている 住宅の塀のズレ 住宅内の被害状況も再現され生々しい
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根尾谷断層 岐阜県本巣市
濃尾地震の爪痕
岐阜県本巣市根尾地域を中心として分布する活断層。
1891年(明治24年)10月28日に発生した濃尾地震(マグニチュード8.0)の震源断層である。
この地震により数十kmに渡って地表地震断層が現れた。総延長距離約80km、活動一回あたりの最大左横ずれ変位量8m、最大上下変位量6mに及ぶ大規模な断層である。
地震断層観察館内のトレンチ展示 トレンチの解説。ズレと破砕範囲の大きさが良く分かる 中地区の左横ずれ断層が保存されている。
最大ずれ幅は9.2m。
上の水鳥地区・縦ずれ断層に加えて、国の特別天然記念物に追加された。
現地ではズレているかどうか分かりにくかった。