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  • 須佐ホルンフェルス 山口県萩市

    須佐湾にそびえる大規模海食崖

    萩での調査のため山口県に出張した際、現場の合間に有名な須佐ホルンフェルスを見学しよう!と須佐湾まで足を伸ばしました。

    駐車場に車を停め、海岸までの細い歩道を行くと、開けた眼前に、日本地質百選に選ばれた、何とも雄大で幾何学的な断崖絶壁!

    モザイク模様が美しい。須佐層群(中新世:砂岩泥岩互層)が、高山はんれい岩の貫入に伴う接触変成作用を受け、

    ホルンフェルス化したもの。黒い部分が泥岩、白い部分が砂岩ですね。ホルンフェルス=角のような岩石?普段、山中の露頭で見かけるホルンフェルスは尖ってるものが多いが、ここはスパッと切ったケーキの断面のようです。

    岩の断崖の高さは約12メートルから15メートル。

    砂岩と泥岩が見事な白黒ストライプを描いており、国指定名勝及び天然記念物「須佐湾」を代表する景勝地となっている。

    見学当日はあいにくの強風・強雨で大荒れ。平日でもあり観光客などは我々だけ。足元は、波に削られツルツルになった岩盤が濡れて非常に滑りやすい!ヘルメットを着用していてよかった・・・ご安全に!

    岸壁付近は手すりなどもないので、海が荒れていると少し怖い。夕方だったので、本当なら夕日に照らされた壮大な大断崖が見られるはずだったので残念。

    波しぶきに洗われる巡検でした。

  • 桜島・長崎鼻 鹿児島県鹿児島市・指宿市

    大河ドラマ「西郷どん」の聖地!

    鹿児島へ社員旅行。せっかくなので地質巡検。大河ドラマ「西郷どん」で盛り上がっています。

    最終回は感動しました。大谷亮平もモチロンだけど、瑛太の大久保利通が良かったなあ~

    鹿児島市の市街地に近接する世界有数の活火山。日本地質百選。今回は桜島上陸はできなかったので、それはまた次の機会に。

    姶良カルデラの南縁に位置し、1万3000年前に成長を始めたと推定される。

    有史後の噴火は、大規模なもので、天平宝字噴火(764年)、文明噴火(1471~1476年)、

    安永噴火(1779年)、大正噴火(1914年)、昭和噴火(1945年)などが知られている。

    基本近代化の礎となった産業遺跡を含む広大な日本庭園・仙巌園と、雄大な桜島の組み合わせはまさに絶景!

    シラス台地や たんたど石(凝灰岩)の石垣など、NHK・ブラタモリでも紹介された地質を巡りました。

     しろくまアイスとぢゃんぼ餅を賞味!

    池田湖 長崎鼻 開聞岳

    薩摩半島南東部の指宿市に点在する、阿多カルデラの火山活動に伴う火山地形を見学。

    池田湖=カルデラ  長崎鼻=指宿カルデラの外輪山  開聞岳=盾状火山  鰻池=マール

    長崎鼻から開聞岳をのぞむ。

    円錐形の美しい山容がはっきり見える。

    天候に恵まれ、沖合の黒島や竹島も見られました。

    指宿市の白水館で、名物・砂風呂と、

    薩摩の芋焼酎、黒豚、地鶏、きびなご、あくまき

    など鹿児島名物をいただきました。

  • 河内の風穴 滋賀県犬上群多賀町

    滋賀県指定の天然記念物

    河内の風穴は、霊仙山塊カルスト地帯にある鍾乳洞風穴です。約55万前(新生代 第四紀)より以前に形成されたとされていて、地質年代的には最近の新しいものになりますね。しかし、周辺の地質は約2億5千年前(古生代二畳紀)の石灰岩であり、様々な化石も発見されている地域です。

    洞窟の長さは、測量されている部分だけでも約10kmあり、日本国内では3番目に長い、知る人ぞ知る観光洞への地質巡検です。

    風穴の受け付け
    風穴の受け付け

    鍾乳石などの鍾乳洞特有の地形はあまり見られない。

    洞内温度が一年を通して12℃~13℃であるため、常に快適な空間。

    証明があるところだけ苔が生えている。

    洞窟内の気温は平均10~12℃で涼しい。

    ゴウゴウと地下水の流れる迫力ある音が響く。

    見学可能な部分は入り口からほんのわずか。

    ゴツゴツとした岩肌がダイナミック。

    洞窟の先は、福井や三重まで続いているなど

    諸説あり、ロマンのある伝説が残っている。

    化石発掘

    多賀町は、約3万年前のナウマンゾウの化石(全長1mを超える牙)が発見されたことで有名です。

    町立博物館に立派なゾウの全身化石が展示されています。

    そんな大物は無理でも小さい化石なら我々でも・・・

    ということでウミユリやフズリナの化石が発見されている権現谷付近の露頭観察を行った。

  • 玄武洞 兵庫県豊岡市

    国の天然記念物と日本地質百選に選ばれており、山陰海岸ジオパーク(ユネスコ世界ジオパーク)にも含まれている景勝地での地質巡検。

    玄武洞は、160万年前に起こった火山活動で流れ出したマグマが固まる時に、規則正しい割れ目を作る柱状節理が、

    波の浸食により地表にあらわれたものです。これが江戸時代に石材として切り出され、採石場となった人口の洞が

    この玄武洞なのです。節理が亀甲状に見えることから名づけられた玄武岩(カッコイイ名前!)は周辺で石垣や石畳や

    漬け物石にまで使用されており、豊岡市の石にも指定されています。

    大きく口を開いた玄武洞
    柱状節理

    公園として整備されており、ボランティアの案内ガイドも充実。

    5つの洞(玄武洞・白虎洞・青龍洞・南、北朱雀洞)を見学しました。

    近年、ビジターセンターや土産物ショップもリニューアルされ、ジオパークの目玉となっています。

    ゆるキャラ 玄さん
    リニューアル前の玄武洞資料館より
    城崎温泉への社員旅行