弾性波トモグラフィ

弾性波トモグラフィ

従来の屈折法弾性波探査が測線上の地表面に受振点と起振点を配置するのみであるのに対して、弾性波トモグラフィは対象とする地盤を囲むように受振点と起振点を配置し、対象領域内の速度構造を高精度解析(逆解析手法)により求めるものです。

この適用例として、トンネル坑口部における詳細調査が挙げられます。

トンネル坑口部は土被りが浅く、トンネル一般部と比べて、より詳細な調査が必要とされます。

当社では、従来のトンネル弾性波探査の中で、ボーリング孔内受振に24チャンネル多連型ハイドロフォンゾンデを使用し、坑口部の探査精度を向上させる手法を提案しています。

  • 坑口付近のボーリング孔を使った孔内受振・孔内起振でトモグラフィ的解析を実施します。
  • ハイドロフォンゾンデの測定区間は24チャンネル(23m)なので、トンネル管径+坑口土被り1D~2D(D:トンネル掘削幅)を一回の測定で概ねカバーすることができます。
  • ケーブル長最大140mなので、トンネル一般部のボーリング孔にも適用可能!

ハイドロフォンゾンデの孔内受振により、トンネルフォーメーション深度を多数の波線で解析することができ、高精度解析の精度向上につながります。