株式会社地盤探査

賤ケ岳・余呉湖 滋賀県長浜市

観測史上最も早い梅雨入りのあと、五月晴れとなった今年の地質巡検は、湖北の古戦場・賤ケ岳(標高421m)と余呉湖。

ワカサギ釣りと天女伝説で有名な余呉湖の成り立ちは、福井から滋賀・岐阜にかけて分布する柳ヶ瀬・関ヶ原断層帯のうち最南部の柳ヶ瀬断層によるものである。

これらの地質的遍歴や背景を学びましょう!

まず、北陸道の木之本ICで降り、賤ケ岳のリフト乗り場へ。

賤ケ岳のリフト乗り場
山頂からの琵琶湖

一人乗りのリフトで山頂へ・・・新緑が美しく、ユラユラと運ばれると非常に癒される。

降りてから少し歩けば、雄大な琵琶湖!まさに絶景・・・桜の名所・海津大崎や竹生島が見られました。

山頂から余呉湖を眺めると、柳ヶ瀬断層ぞいの北国街道とのコントラストが良く分かる。

余呉湖を眺めながらボランティアの歴史ガイドさんに賤ケ岳合戦の説明を聞く。(お気持ち代を払いました)

織田信長の跡をめぐって羽柴秀吉と柴田勝家が争った、大河ドラマ・麒麟が来るの最終回のさらに後の合戦ですね。

両陣営がどのように動いたか、七本槍の活躍、毛受兄弟の悲話などダイナミックに語っていただきました。

最後に城カードをもらった・・・レアなのかな?

山頂からの余呉湖
賤ケ岳合戦の歴史講座!


賤ケ岳から下山し、余呉湖畔のレストランへ。

湖岸の公園も美しく整備されており、湖面を眺めながらの昼食は美味。名物・近江牛の牛丼は最高でした。

日本最古の天女伝説と言われる、天女の衣掛柳は、残念ながら2017年の台風により倒壊・・・

湖中に沈む約3000年前の「埋没林」を探して湖畔を歩く。

流入のない余呉湖における水位変動の要因は気候変動による乾燥・湿潤の変化であり、乾燥気候(寒冷期)の水位低下時に生息していた樹木が湿潤気候(温暖期)の水位上昇で埋没林となった。

同様の埋没林が他に2層発見されており、それらは6500年前と8000年前と判明し、寒冷期と温暖期の周期を示している。

しかし今回、埋没林がどこにあるのかわかりませんでした・・・看板も何もなかったんだけど・・・残念

レストラン余呉湖
折れてしまった天女の柳

【余呉湖の成り立ち】

余呉湖の傍を流れる余呉川は、元は現在の県道284号線が通る谷をぬけ、東の高時川へと流れていた。 

その後、柳ケ瀬断層の活動により、断層より西側が沈降、東側が隆起したため、余呉川は高時川へ流れることが出来なくなった。流れ先を失った余呉川の水は、柳ケ瀬断層西側の低地に溜り、これが余呉湖になったとされている。

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