須佐湾にそびえる大規模海食崖
萩での調査のため山口県に出張した際、現場の合間に有名な須佐ホルンフェルスを見学しよう!と須佐湾まで足を伸ばしました。
駐車場に車を停め、海岸までの細い歩道を行くと、開けた眼前に、日本地質百選に選ばれた、何とも雄大で幾何学的な断崖絶壁!
モザイク模様が美しい。須佐層群(中新世:砂岩泥岩互層)が、高山はんれい岩の貫入に伴う接触変成作用を受け、
ホルンフェルス化したもの。黒い部分が泥岩、白い部分が砂岩ですね。ホルンフェルス=角のような岩石?普段、山中の露頭で見かけるホルンフェルスは尖ってるものが多いが、ここはスパッと切ったケーキの断面のようです。
岩の断崖の高さは約12メートルから15メートル。
砂岩と泥岩が見事な白黒ストライプを描いており、国指定名勝及び天然記念物「須佐湾」を代表する景勝地となっている。
見学当日はあいにくの強風・強雨で大荒れ。平日でもあり観光客などは我々だけ。足元は、波に削られツルツルになった岩盤が濡れて非常に滑りやすい!ヘルメットを着用していてよかった・・・ご安全に!
岸壁付近は手すりなどもないので、海が荒れていると少し怖い。夕方だったので、本当なら夕日に照らされた壮大な大断崖が見られるはずだったので残念。
波しぶきに洗われる巡検でした。